2017年6月24日土曜日

再生音の考え方~8~

なんの先入観も持たずにリラックスして音を聴いている時に、普段は気付かないような現象を、何の気なしに感じ取ることがある。

検聴の場合は、意識的に音の違いを聴き取ろうとして、自ら聴く範囲や要素を限定するようになり、その枠外の音となると、なかなか意識が向かないから気付きにくいのだろ。

なんの先入観も持たずにリラックスして聴く時に感じ取る事柄においても決してスルーすることなく、その感じた音を、何故そうなのかと考えることが大切で、それは感じ取った音にこそ重大な要素が隠されているケースが多々あるからだ。

だから「感じた音を考える」となり、”考えるな感じろ”のイイ言葉で終わらせていては、進歩は期待薄なのである。

2017年6月23日金曜日

再生音の考え方~7~

CDソフトに代表されるデジタル媒体の登場で、プレーヤーによる音の差や違いの幅は、レコード時代と比べると随分狭まり安定したといえる。

だからと言って、デジタルプレーヤーは何でもいいという話題ではなく、狭まったはずの差や違いが、出口では相変わらずレコード時代並みに広いのではないか?という話。

私的には、これは何所かでおかしなことになっているのではないのか?と考えるが、趣味のオーディオでは、意図的に差や違いを広げて楽しむという考えもあるから、再生音が違って当然という認識もある。

このように、自分が出している音を自覚するためにも、再生音の考え方が重要なのである。


2017年6月21日水曜日

再生音の考え方~6~

オーディオにとって理想的な部屋とは?

自作SP派(私的)としては、SP(メーカー製・自作問わず)の音を正確に聴くことができる部屋が理想であると考えている(自分の都合)。

部屋の音響特性が良いから音楽がイイ音で聴ける・・・これも理想的だ。

理想も色々だが、少なくとも、メーカー製Hi-Fi SPの音が、いびつに変形され正確に聴こえてこない部屋は理想とは言えないだろう。

他にも様々な考えがあると思われるが、現実的にはSPと部屋のマッチングという問題から逃れることは難しい。


2017年6月20日火曜日

再生音の考え方~5~

オーディオにおける原音再生の”原音”が指し示すのは媒体(ソフト)である。
ハイレゾ時代はそう定義した方が、再生音を論理的に考えやすいし、間違いにも気が付きやすくなるし、結果、原音(正しい音)の方向を向きやすくなる。

このように考えると、原音再生も少しは身近に感じられないだろうか?

2017年6月18日日曜日

再生音の考え方~4~

何も考えなくてもオーディオの音は聴けるが、再生音に対する考え方が音に反映されるのであれば、少しは考えて見ようということでシリーズ化してしまった。

市販ソフトには製作者サイドの思いが込められている。最終的にはこの手の話になってしまうのだろうが、この「再生音の考え方」は、オーディオの基本的な内容までに留めておきたい。

オーディオ装置の再生方法と音の収録方法とには密接な関係がある。
分かりやすいのはヘッドフォン再生を前提としたバイノーラル録音だろう。
5.1Ch用のソフトなら再生方法も5.1Chに合わせるというのが基本となる。

多くの市販ソフトは2Chステレオ用になっているので、スピーカーも2本で再生する。
ここでややこしいのは、例えばL/Rの2Chステレオ再生といっても、様々な形態のSPが存在することだ。

メーカー製市販SPの多くが、ユニットをリスナー側に向けているが(方向性のないウーハーは除外)、中には中域以上を再生するユニットが、左右、上下、後ろと、角度も変えたりして付いているものもある。

各ユニットの受け持つ帯域が同じ場合もあれば、違う場合もある。

このように中域以上を再生するユニットがあちこちに向いて取り付けられているSPは、音場創生という再生音の考え方から端を発しているものと考えられる。

このように再生音の考え方がオーディオ機器の音に反映されるので無視できないのである。

つまり音を聴く際には、自分の知識の範囲でだけでも、どのような考えのもとで再生しているのかを思慮することで、その”再生音に対する考え方”を考慮することもできる。

まぁ、説明を受けることができれば、それに越したことはないのだけれど、その説明での理屈が正しいか正しくないかは別な話である

2017年6月17日土曜日

再生音の考え方~3~

一つの事例として、もっと音を出したいという欲求にかられることがある。

例えばハイエンドSPの壮大な低音に影響を受け、自作SPでその低音に負けまい(勝ちたい)と競争心を抱き躍起になる場合がある。この手の感情にまかせた調整、またはライバル視するSPを基準にした調整では、大抵の場合、もっと低い帯域まで伸ばすとか、量感を出すとかといった傾向になりやすい。

媒体には本来の適正値というものがあり、競うなら、ライバル視するハイエンドSPの低音より更に正確な適正値を目指すべきと考えることもできるはずだが、再生音の考え方は人それぞれであることから、音にも考え方の違いが現れてくることになる。

再生音の考え方~2~

オーディオ理念などと堅苦しい言葉を出してしまったが、要は再生音の考え方である。

生音とは違い、再生音は媒体(市販ソフトなど)が主役であると考えるか、その他に主役を任せるかという選択が可能だ。

では、媒体以外が主役になりうるとすれば・・・オーディオで一番重要な役を担うのは、部屋?スピーカー?プレーヤー?アンプ?・・・いいや、リスナー自身だ。

仮に、完璧な部屋と装置があり、正しい音の再現ができたとしても「(正しい音は)つまらない」の一言で、その正しい音を出す機器類の価値は大きくダウンしてしまう。
それが的外れな見立てであっても、本人にとって唯一の現実であるならば致し方ない。つまりリスナーが主役を兼ねることもできる(監督であり、審判であり、ルールブックでもある)。

このようにとりあえず大まかに分けると、媒体主役の原音再生を目指すか、リスナー主役の嗜好の音を目指すかだ。

ここで、B&WのHPに載っているジョン・バウアーズ氏の言葉を紹介したい。
「最良のスピーカーとは最も多くを与えるスピーカーではなく、失うものが最も少ないスピーカー。」