私の場合、以前から話しているように、生録音の目的は、オーディオの音合わせの為ですから、収録された音は、自分の耳で聴いたままの状態がベストとなります。
音楽作品に仕上げるわけではないので、すべての楽器の音が聴こえなくても、それが自分の耳で聴いた通りであれば、それが正確な録音となりますし、演奏の出来栄えも関係ありません。
それでも楽器の素晴らしい音を録りたいという思いは強くありますから、収録場所にはやはり気を使います。
例えば、ピアノの音を録る場合、音は360度から出ているといっても、マイクの設置場所は吟味しますよね。何故かというと360度同じ音で聴こえるわけではないからです。
これは当たり前の話ですが、生録音を通して媒体の本質を理解することができてくるのです。そしてオーディオは媒体の再生行為なのですから、再生の本質を理解するうえでも生録音は役に立つのです。
0 件のコメント:
コメントを投稿