2017年6月17日土曜日

再生音の考え方~2~

オーディオ理念などと堅苦しい言葉を出してしまったが、要は再生音の考え方である。

生音とは違い、再生音は媒体(市販ソフトなど)が主役であると考えるか、その他に主役を任せるかという選択が可能だ。

では、媒体以外が主役になりうるとすれば・・・オーディオで一番重要な役を担うのは、部屋?スピーカー?プレーヤー?アンプ?・・・いいや、リスナー自身だ。

仮に、完璧な部屋と装置があり、正しい音の再現ができたとしても「(正しい音は)つまらない」の一言で、その正しい音を出す機器類の価値は大きくダウンしてしまう。
それが的外れな見立てであっても、本人にとって唯一の現実であるならば致し方ない。つまりリスナーが主役を兼ねることもできる(監督であり、審判であり、ルールブックでもある)。

このようにとりあえず大まかに分けると、媒体主役の原音再生を目指すか、リスナー主役の嗜好の音を目指すかだ。

ここで、B&WのHPに載っているジョン・バウアーズ氏の言葉を紹介したい。
「最良のスピーカーとは最も多くを与えるスピーカーではなく、失うものが最も少ないスピーカー。」

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