2017年6月18日日曜日

再生音の考え方~4~

何も考えなくてもオーディオの音は聴けるが、再生音に対する考え方が音に反映されるのであれば、少しは考えて見ようということでシリーズ化してしまった。

市販ソフトには製作者サイドの思いが込められている。最終的にはこの手の話になってしまうのだろうが、この「再生音の考え方」は、オーディオの基本的な内容までに留めておきたい。

オーディオ装置の再生方法と音の収録方法とには密接な関係がある。
分かりやすいのはヘッドフォン再生を前提としたバイノーラル録音だろう。
5.1Ch用のソフトなら再生方法も5.1Chに合わせるというのが基本となる。

多くの市販ソフトは2Chステレオ用になっているので、スピーカーも2本で再生する。
ここでややこしいのは、例えばL/Rの2Chステレオ再生といっても、様々な形態のSPが存在することだ。

メーカー製市販SPの多くが、ユニットをリスナー側に向けているが(方向性のないウーハーは除外)、中には中域以上を再生するユニットが、左右、上下、後ろと、角度も変えたりして付いているものもある。

各ユニットの受け持つ帯域が同じ場合もあれば、違う場合もある。

このように中域以上を再生するユニットがあちこちに向いて取り付けられているSPは、音場創生という再生音の考え方から端を発しているものと考えられる。

このように再生音の考え方がオーディオ機器の音に反映されるので無視できないのである。

つまり音を聴く際には、自分の知識の範囲でだけでも、どのような考えのもとで再生しているのかを思慮することで、その”再生音に対する考え方”を考慮することもできる。

まぁ、説明を受けることができれば、それに越したことはないのだけれど、その説明での理屈が正しいか正しくないかは別な話である

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